fc2ブログ

駆け出し顧問の練習日記

中学野球部員の生き生きした日常を一般公開します。私の監督としてのスキルアップも目指しています。

家庭学習期間に入り、野球部員のみんなは
どのように休みを過ごしているでしょうか?

わたしは、先週水曜あたりから危篤状態が続いて
いた母方の祖母が、10月30日未明に他界した
関係で、本日まで山口県に行っていました。

結局都合がつかず、祖母が息のあるうちに面会する
ことはできませんでした。 冷たくなった祖母の顔
を見ていると、自分に対する怒りと後悔の念が込み
あげ、涙をこらえることができませんでした。
結婚してから家族や子供たちの顔を見せることも
出来ていませんでしたし、命があるうちにできる
ことをしておくべきだったという思いが強いです。

親戚が久しぶりに一同に会し、祖母にまつわる
エピソードも色々聞きました。 その中で改めて
強く認識したことは、大正に生まれ、戦前、戦中
戦後の89年を生き抜いた祖母が、様々な困難に
遭遇しながら必死で命を次の代につないだ
「いのちのリレーランナー」であったという
ことです。

戦後すぐに祖母の家の前の川から大水が出ました。
戦争で夫を亡くした祖母は、「あの親子はもう死んだ
だろう」といわれていた中を、小さい子供たちをおんぶ
したり抱っこしたりしながら洪水の中を何とか逃げ
伸びて生き残り、そのあと再婚してわたしの母を生んで
くれました。

自分が生まれてきた意味は祖母を初めとする
たくさんの先祖がつないでくれたバトンを
しっかり次の代に受け渡すことであると確信を
持ちました。 

野球を通じて人生を学ぶこともそうですし、
中学や高校で必要な勉強をすることは「いい大学に
入るため」や「いい会社に入ってお金を儲けるため」
だけではないのです。 

つまりは自分が立派な大人になり、社会に役立つ
人間になり、次の代(自分の子供)をしっかりと
育てて、先祖から受け継いだ大切な命をつないで
行くために勉強し、野球をするのです。 

人生経験がまだまだ浅いわたしは人生について
偉そうに語る資格はありませんが、祖母の死に顔
を見て感じた強い後悔の念を、次の代をしっかりと
育てるために自分を磨くためのエネルギーに変えて
生徒と向き合って行きたいと思います。
スポンサーサイト